忍者ブログ

[PR]

2024/04/25(Thu)08:46

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




No.|CommentTrackback

キャプテン★いえっち

2008/08/27(Wed)15:22


『そんなはずは無い…ヤツはこの手で確実に息の根を止めたはずだ!』
それが骨髄反射的に頭を過った俺の率直な気持ちだ。

カリブの海で一稼ぎを終え次の狩場の日本は浜名湖での出来事である。
つい先日、地獄絵図の様な激闘の末に討ち取った泥酔モンスターであるが、どう言う訳か今再び俺の前に対峙している。
これでも俺は数多の修羅場を乗り越えてきた海の男だ、敵の姿を見た瞬間に対象の特徴や弱点、習性等を見抜くスキルくらいはある。
時間にして僅か0.8秒、考察の結果どうやらヤツは先日仕止めた泥酔モンスターとは特徴を異にする様だ。
恐らくは泥酔モンスターの亜種、そして先日の物が水棲なのに対し今回の物は陸上に拠点を置き数十メートルの木すらも楽々と登る強靭な腕力と爪を持つ様だ。
しかし、それだけ分かればもうヤツに生きると言う選択肢を選ばせる余地は与えない。
俺は音速の如き早さで間合いを詰めるとマンイーターでヤツの首を的確にかっ切り仕止め、足早にその場を立ち去った。

まだこの七つの海には謎が数多く残されている様だ。
あんなモンスターが生息すると言う事は、目の前で弟をぼろ雑巾の様になぶり殺した俺の探し求める憎き敵(かたき)も、あるいは…

神はまだ俺に休息を与えたくないみたいだな。
先を急ごう。


(キャプテン★いえっちの航海日誌54ページ『決意の日』)

PR




No.1124|ログComment(0)Trackback()

Comment

Comment Thanks★

Name

Title

Mail

URL



Pass Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 

Trackback

URL :